jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

緊急事態宣言は再延長へ(たぶん聖火リレーの直前まで)

ほぼ昨日の予想通りの新規感染者数(東京都)が発表されたため、以下のグラフは昨日のものとほぼ同じである。

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東京都の発表に基づく、1週間ごとの新規感染者数の推移

先ほどのbcの記事で見たように、実行再生産数R'は0.97に跳ね上がり、もはや「下げ止まり寸前」である。上のグラフは、「下げ止まり」の水準が週1750人程度、つまり日250人程度の新規感染者数になるであろう、ということを示唆している。実は、第二波の「高止まり」ラインは緑の実線に相当するので、新規感染者数が150人程度だったので、今回の「下げ止まり」水準ははるかに上の水準で高止まりしそうなことがわかる。

一応、実行再生産数の推移も見ておこう。

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(近似)実効再生産数の推移(東京)

この1週間で一気にR'=1に肉薄してきたのがわかる。下げ止まりは、ついに東京にも到達したのである。

2月19日の段階では、「40週目にR'=1に到達するのではないか?」と予想していた。それはデータの傾きを見て「線形に推移する」と単純に予想したからだが、翌週になってR'の伸びが鈍化したので「45週目、つまり宣言解除直後程度まで遅れるかも」と書いた。しかし、実際は、今週になってR'の値が「跳ね上がる」形で、先週の頑張りが「帳消し」となり、結局、半月前(2週間前)の単純な予測がほぼ「当たり」ということになってしまった。この頃、2/23ごろから春の暖かさ(以上の暑さ)が戻り、人出が増えてきていた。各地で「2月の気温としては観測史上最高気温が観測」されたと報道された時期である。やはり、暖かくなる、というのが人間の行動や気分に大きな影響を与えている。

政府は、3月7日から2週間程度の延長を考えていて、その間に「収束に向けて全力を尽くす」と言っているのであるが、数学的に考えれば、すでに「(250人/日に)収束している」ので、全力は尽くす必要はまったくないのだ....つまり、2週間程度延長したとしても、3月7日とほぼ同じ状況が延々と続くだけの可能性が高い。

3月25日あたりに「聖火リレー」をスタートするらしいが、その直前に非常事態宣言が終わらせようという「皮算用」らしい。しかし、250人/日の水準で解除すれば、昨年秋から冬にかけての感染爆発の2倍程度のペースで爆発は進むだろうから、あっという間に「第4波」ということになるだろう。

「なんとかする」というのであれば、250人/日に「収束」した状況を崩して、さらに減少させる必要があるが、それをやるためには科学者の助言が必要だろう。しかし、どうもこの総理大臣は人の話に耳を傾けるのが大嫌いだという。いやーな予感がするのである。聖火リレーはスタートを切れないまま、中止となる可能性は、今のところ五分五分じゃないかと思っている。

昨年の12月中旬に作った予想曲線によくあう形で、日々の感染者数は推移しているように見えるのだが、この後(多分再来週あたりから)グラフは高止まりを見せ、予想曲線からずれてくると思われる。

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東京都の新規感染者数の推移

政府は、もしかして、上図の黄色い予想曲線のように、これからの2週間かけて感染者数がぐっと減り続けていくと考えているのであろうか?