jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

「感染爆発」への秒読みなのか?:いくつかの指標でまずい結果

我輩が勝手に決めた「感染爆発への指標」のいくつかで、本日動きがあった。

1:東京都の死者数

東京の医療崩壊の指標として、「1日に10人以上の死者」というのを設定した。東京都では、すでにこの数を上回る日も出ているが(第一波のときは15人が1度、11人が2度、第二波では一度もなく、現在の第3波では10人が4度)、このところの感染者の急増に比べると、ギリギリのところでなんとか医療が耐え忍んでいるような感じであった。

海外の様子を見ると、10人を超えてしまうと、長い期間10人前後で行ったり来たりと振動はするものの、結局は「跳ねてしまう」という結果になることが多かった。第一波が押し寄せたとき日本でもそうなるかと思ったが、日本はなんと「例外」であった!(これには最初非常に驚いた。驚いたのは我輩のみならず、世界中が驚いた。)

この経験を踏まえ、今回の第3波では、「日本における1日の死亡者数」から「東京における1日の死亡者数」へと内容を修正し、「指標」を再定義することにした。再定義以降において、10人を超えるのは本日が初めてである。東京都では本日14人の死者が発表され、しかもそのうちの3人は救急に運ばれた段階ですでにお亡くなりになっていたという痛ましい状況であった。これは「東京の医療崩壊」がすでに始まっていることを意味していて、我輩が勝手に決めた「指標」ではあるが、考えていた通りの意味をもっているような感じになってしまっている。

2. 全国の死者数

上述したように、日本全体での指標として「10人以上の死者」というのを第一波のときは定義したのだが、(欧米に比べ)日本の社会は感染症に強いことが判明した。したがって、今回の第3波では「1日に100人の死者」が出るのが、「日本における感染爆発、および医療崩壊の指標」であると再定義することにした。これまでの最悪は昨年のクリスマスに記録された64人であり、その後は(東京や北海道などでの死者数の低下にも助けられ)50人前後で推移していた。しかし、一昨日再び60人が記録され、嫌な感じになっていた(このところ、兵庫県での死者が多くなっていたところへ、北海道の再悪化と大阪の横ばいが重なったのだ)ところへ、本日、ついに東京の「医療崩壊」が重なったのである。今日は日本全国で76人の死者が発生している。

www3.nhk.or.jp

本日は、東京都の14人に加え、兵庫県の10人、大阪の7人に加え、首都圏の神奈川、埼玉、千葉の3県での増加も目立つ形になっている(それぞれ6,6,4人)。これに愛知県の7人が加わってしまった。(北海道は本日は3人である。)また、死亡率が低いと思っていた長野県や静岡県でもついに死者がパラパラと出るような状況になってしまったのも、特筆すべきであろう。結局、交差免疫とか、地方特有の遺伝的なもの、みたいな「Xファクター」もどきは存在しないと考えた方が良さそうな気がしてきた。単に、感染の拡大が届いていなかっただけなのではないか、と今は感じている。

このままの調子でいくと、ひと月以内に全国で100人/日の日が訪れる可能性は高まってくると思われる。ただ、東京の「指標」に比べれば、まだ余裕があるように見える。

非常事態宣言をなるべく早く「全国」に対しても出せば、首都圏のような地獄を見ずにピークアウトへ向かって速やかに脱出できると確信しているのだが、この感染流行についての大きな問題は「自分や周りの人がかかってないと、恐怖がわからない」という点である。それを実感してしまったら、もはや「負け」なのであるが、大多数の人はそれがなかなかわからないのだ。実感しないうちにビシッと閉めるからこそ、感染症対策はうまくいくのであるが......(台湾やニュージーランドがまさにそうだった)。

www.asahi.com

3. 東京の感染者数

東京の感染者数は本日1278人であった。1000人を超えるのはこれが2度目であるが、このところの陽性率の急上昇をみると、もはや3桁の数字が連日報告されることになるのは時間の問題だと考えている(現在は、年末年始のせいで検査数が少なかったため、感染者数が少なめに出ているだけだ)。

東京の医療崩壊のもう一つの目安として、「東京の直近24時間における新規感染者が1000人以上となる」という指標も設定していたが、これはすでに破られていると考えていいだろう。そして、その定義通りに東京の医療体制は危機的な状態に陥っており、専門家が指摘しているように、すでに東京は「感染爆発」に入ったと言えると思う。

www.tokyo-np.co.jp

先ほどの尾身会長の会見をみて「なるほど」とは思ったが、やはり少しショックだったのが、「緊急事態をステージ4の状態と定義するならば、その期間は社会がステージ3に戻るまでの期間とすべきである。だとすると、今回の緊急事態宣言の期間は1ヶ月未満というわけにはいかないだろう。」と断言したことだ。報道で見る限り、尾身会長は3月かあるいは4月くらいまで、もしかすると5月の連休あたりまで緊急事態宣言の期間が長引く可能性についても言及したようである。

尾身会長はワクチン接種が3月ごろから始まることを承知した上で発言しているから、本当に「長引く」とお考えのはずである。この状態で、果たしてオリンピックだとか、gotoキャンペーンだとか、考える余地はあるのであろうか?もはや、そのあたりを考えることすら「時間の無駄」のような気がする。

国民の気持ちを束ねて、全力でこのウイルスと「今」闘うのだ、という意識を高める方が先だろう。今の政権はすぐに「感染終息後」の事ばかり話したがるが、「感染終息のため」のことを話すべきである。「取らぬ狸の皮算用」が、現代経済の根幹だというのであろうか?だとすると、人間の未熟さ、愚かさを感じないわけにはいかない。