jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

東京における感染者増加の倍加時間の予想(4)

本日の予想は350前後であったのだが、それを100も下回る結果が公表された。今週は250前後の発表が多いのだが、検査数と陽性率の積によって推測する値から大きくずれが生じている日が目立つ。検査数が飽和しているのに対し、感染者の数は爆発的に増えていて、陽性者の発見が追いつかないのではないかという危惧がある。

まずは今週の結果をグラフにまとめてみよう。

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東京の倍加時間の予想(4)

前回のブログ記事で予想した通り、予想曲線から大きくずれた結果になった。

推察するに、東京都の検査体制が「あっぷあっぷ」してしまい、感染の広がりを的確に捉えることができなくなり始めていると思う。

検査体制は、感染の広がりに合わせて次々と増強しなくてはならないのだが、東京都の検査数を見ると依然として4000件台である(最高でも4975件ほど)。前回の予想では、6500件程度に増強しないと今週の増加分を拾いきれない、と書いたのだが、危惧している状況になっている気配である。

先週の予想では「300人を超える日が常態化する」としたのだが、結局300人を超えたのは1日のみであった。積み残しなどの効果を考えると、おそらく実際は毎日300人ちょっとの値が出ていたと思うのだが、それを昨日木曜日の発表数366人にまとめたような気がする。

本日も300を超えてくると予想していたのだが、100も少ない。もしかすると、明日、明後日の数字に50ずつ積み増してくるのかもしれない。

検査体制の不備を信じ、理論曲線を信じるならば、来週は3000人の感染が7日間で出る予想である。単純に平均値を計算して「400人/日が常態化する」と書きたいところだが、東京都のPCR検査体制の脆弱さを考えると、300人/日程度の陽性者を見つけるだけで「あっぷあっぷ状態」になるだろうと予想する。下手すると、今週と同じように250人/日で息切れし、後日に数字を持ち越すことだってありうる。

まずは、東京都の検査数が6500から8000件/日に増強されるかどうかに注目していきたい。実際には市中に感染者はあふれてしまっているのだが、発見できずに野放しになるわけである。都知事は1万件/日にまで増強する予定だというが、検査し隔離する、という黄金則が適用できなれば、1万件/日の検査体制でも追いつかないことになりかねない。検査体制の増強は一刻を争う。

ニューヨーク州知事の優秀さ、実行力の高さに比べると、東京都知事の動きの鈍さが目立つ状態に(今の所は)なっている。