jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

江東区の状況:区立中学生の感染

大田区横浜市の学校関係者に感染者が発生したという報告の直後に、江東区でも学校関係者の感染が明らかになった。江東区は速やかにPCR検査を行ったと聞いていたので、あまり心配していなかったのだが、本日の東京都の発表をみて少し不安になった。

東京都23区別の感染者数の発表を(1日遅れで)東京都は発表しているが、その記録を毎日保存し、そのデータをもとに差分計算などの簡単な数値分析をやっているのだが、昨日と今日の差分を計算してみたところ、いつもと様相が変わっているのに気が付いた。

「週刊:東京23区の感染者発生トレンド」で分析してきたところ、豊島区(そして近隣の場所)が増えてきた、というトレンド変化には2週間ほど前に気づいたが、今回のはさらなる変化である。一位は新宿(37人)で不動なのだが、2位に中野区(12人)、そして3位に江東区(10人)が入ったのだ。4位以下は一桁である(4位はちなみに豊島区と練馬区で両者ともに5人)。

もしかして、江東区の学校に感染が広がっているのかもしれない、と不安に感じ、さっそく江東区の情報を調べてみた。

まず、広く報道された同じ小学校に通う二人の女性教員(50代)の通知があった。続いて、これまた同じ小学校の40代女性教員と30代男性教員の感染についての報告があった。つまり、4人の集団感染が学校内で発生していたことになる。

この後、続報がないので児童への感染はなかったようで、そこはやれやれと安心できたのだが、昨日の日付で「区立中学の生徒一人が感染」という通知があった。

小学校ではないが、別の中学校でついに未成年者(生徒)の感染が発生してしまったのだ。7月2日にPCR検査を行ってから、結果が出た7月5日までの3日間は、関係者は「野放し」状態であったことになる。しかも発表は昨日だ。「濃厚接触者はこれからPCR検査を行う」とあるが、スーパースプレッダーによる感染だとすれば、この数日感の「空白期間」は致命的になりかねない。(世田谷区は、この事例から学ぶべきではないだろうか?)

たぶん、7月2日にPCR検査をやったということは、4人の感染者を出した小学校と何らかの関係をもっている生徒に違いない。想像するに、教員の子供とかそういう感じではないだろうか? 

[修正追記:別の情報によると、生徒はすでに感染していた家族から家族内感染で罹患したようである。ただ、無症状感染者の状態でしばらく中学校に通っていた可能性があり、濃厚接触の可能性のある中学校関係の人物(たぶん別の生徒や先生)はPCR検査を受けるとのことである。ただ、休校措置は取らないのだという。それはちょっとまずいのではないか、という声がネットでは多い感じがする。]

こうやって感染状況や検査の発表を後回しにすると、感染者が存在していた場合に、よくない結果になってしまう。感染というのは指数関数的に増加する性質があるので、「後追い」はよくないことであるのは明白なのだが、なかなかそこを理解してもらえないのがじれったい。

本日の江東区の感染者数の跳びが、この中学校における集団感染でないことを祈るだけである。

f:id:jippinius:20200707230050p:plain

江東区の感染者数の最近の推移