jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

人工呼吸器を3Dプリンタで「印刷」

医療崩壊の日が近づいている。それは東京であり、日本の話である。ニューヨーク市は「この街は大丈夫」と言っていたが、そのわずか2週間後に顔面蒼白状態に変わった。潜伏期間が平均で5日の新型コロナウイルス は、2週間で世界を変貌させる。

狭義の意味で、今回の感染流行による「医療崩壊」は、人工呼吸器がなくなったときに訪れる。しかし、市販の人工呼吸器はそう簡単には作れない。感染爆発によって、100人の重症患者が突如発生したとしても、100台の人工呼吸をamazon.comで注文して、翌日届けてもらうことはできない。

このような状況を予想して、日本の医療関係者が3Dプリンタで「印刷」できる、簡易型の人工呼吸機を開発し、その設計図を無料で公開しているというニュースが毎日新聞で報道されていた。

mainichi.jp

 

新潟病院の医師と広島大学の研究者が協力してCovidVentilator(コビッドベンチレーター)という名で、この活動を始めた。もともとは、新潟病院の医師がNASAと共同研究して開発した製品だったようで、通信によって国際宇宙ステーションにデジタルデータを送付すると、宇宙ステーションに設置された3Dプリンタで「印刷」できることをすでに確認してあるという。これを無償で世界に公開しよう、というのが今回の活動の趣旨である。

電気がなくても、手動で作動させることが可能であり、まさにいざという時の非常手段として使えると思う。

このような動きはすでに欧米で始まっていて、日本の科学者、研究者、医学者たちもそのような活動に従事し始めたというのは、非常に心強い!こういう方面の競争というのは実に見ていて清々しい。おそらく完成品は、ダイソンが開発した人工呼吸器と似たようなコンセプトだと思われる。