jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

欧州と米国との間に見られる感染拡大の相似性

ここ1週間で、アメリカ合衆国の感染は「爆発的」になってきた。初期の段階では、トランプ大統領は余裕があるように見えたが、いまはもう、その名残すらない。英国も同様だった。ジョンソン首相が「国民に痛みが出るだろうが、集団免疫を目指そう」といって、なかなか人の動きを制限しなかったが、結局は自分自身が罹患し、王族にも感染者がでる始末となった。そしてそのタイミングで両国の死者数は指数関数的に増加してきたのである。この増え方は欧州のそれと共通であり、ラテン系とアングロサクソン系の生活習慣の違いでは説明つかない。先ほどのブログ記事でも書いたが、これは「自由主義」「民主主義」を採用する国家が最後にたどり着く「漸近形」なのだろう。

イルカは哺乳類だが、魚類であるサメの姿によく似ている。一度は手や足になった部分もヒレに戻ってしまった(魚たちは最初からヒレだが)。生活環境に応じて、別の系統に属する動物が、結局は同じ「形」になってしまうことを「収束」という。

コロナウイルス の感染蔓延も、どうやら「収束」、つまり最初の経緯には違いがあっても最後は同じ末路を辿る、というのが、特徴のようである。それを示そうと思い、グラフを準備していたのだが、英国の統計を扱うジャーナリストに先を越されてしまった。 

 

 

 彼が作ったグラフをみると,韓国と日本を除く、ほとんどの国々で、1日の死者が5人を超えたところから、同じような経緯を経て感染が蔓延し、死者が増えていくのがわかる。初期に注目された中国とイランが同じ曲線を描いているのがわかる。次に感染爆発したイタリア、フランス、スペインなどの欧州のラテン系国家が、同じような曲線で立ち上がってきているのがわかる。ただ、中国/イランと比較して、収束に苦しんでいるのが明らかで、死者総計は中国やイランを超えてしまった。

英国は、完全に欧州型の曲線をたどっている。

一方、アメリカは、今のところは、欧州型のカーブを追っているが、ここ数日で傾きが急になり始めている。このままいくと、タイプ3の曲線を発生する可能性もある。

 

例外なのは、日本と韓国である。ただ、韓国に関しては、大規模なPCR検査を初期の段階から実施したことが成功している、と世界中から好意的に評価されている。台湾はもっとすばらしかったが、死者が少なすぎて、このグラフには登場しない。

日本は不思議な状態である。英国や米国のように「生ぬるい」ことをやり続けているのに、韓国と同じ、いや韓国を上回る「世界最高」のコロナウイルス 「封じ込め」成功国に現状はなっている。PCR検査はろくにやらない、無症状感染者の宝庫である若者はやりたい放題、首都圏を「自粛ロックダウン」にしたものの交通網を駆使して地方へ逃げ出す感染者の波は止まっていない。この曲線を作った人も、日本の分析は不可能のようで、コメントがついていない...しかし、世界中の人がこのカラクリについては、うすうすわかっている。日本は中国と同じ「隠蔽系」なのだ。したがって、死者が5人を超えても隠蔽が続き、正しい統計になっていないから、こういう結果に見えるだけである。中国でも、昨年の10月、11月にはすでに「原因不明の肺炎」が流行していたという情報が出回っていて、その部分の統計が隠蔽されていると多くの人が考えている。今、日本はその状態にあって、いったん感染爆発が起きれば、欧州系のような発展をするはずである。