jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

イタリアの死者数の増加が想像を絶する状況:先日の理論計算による予測はすでに破綻

先日のブログで、「イタリアの状況は来週まで我慢すれば山場を超えるだろう」と予測したが、それは甘い見通しだったことをここに告白する....

イタリアにおける先日の死者(増加分)は、中国のデータからは想像を絶する、625人/日を記録し、さらにこの状況は悪化する見込みだ。本日のデータをもとに、理論曲線を描いてみたら、驚くべき結果となった。

 

f:id:jippinius:20200321145226p:plain

Number of deaths per day in Italy (Spain, France, and China): Mar 21, 2020

昨日の理論計算では、イタリアの曲線はoutbreakから32日目あたりにピークを持ち、その最高値は500人/日程度であった。昨日1日の死者数が600人を超えてしまったため、この予測は早くも破綻し、そのデータを込みにした計算を行うと、まさに「over shoot」である。グラフの天井を突き破ってしまった!

新しい計算をみると、感染のピークを迎えるのはoutbreakから45日目、つまり本日から数えて約二週間後ということになる。そのピーク値は1400人超である!ようやく系統性が見えてきたので、信頼度の高い予測ができると思ったのだが、想像を絶することが今イタリアで起きている。

スペインやフランスのデータは、いまだに揺らぎが激しい状態で、計算は一応してみたが信頼度は低いとみてよいだろう。

新型コロナウイルスのもっとも危険なところは「無症状感染者」だということが、この前の英紙ガーディアンの記事を読んでみてよくわかった。沖縄の10代女性が、成田の検疫を突破して入国してしまい、東京を横切って羽田まで移動した後、沖縄まで飛んでしまった、という事象が本日報告された。これがまさに、新型コロナウイルス のもっとも恐ろしい感染伝播のダイナミクスである!大流行を押さえ込むには、動き回る感染者をストップすることが非常に重要だ。