jippiniusの自然科学研究

ジッピニウスの自然科学や技術関連についての備忘録です。

ウイルス

交差免疫の可能性

交差免疫の可能性再び NIHから久しぶりのメール 交差免疫の可能性再び 交差免疫の可能性は、春先の段階で多くの(日本の)医学関係者に指摘されていたが、一番最初の報告は、東京大学の児玉教授の報告だったと思う。そのときは、我輩自身があまり免疫のこと…

アストラゼネカのワクチン:副作用の正体

新型コロナウイルス のワクチン開発で先頭を走っていたアストラゼネカ/オックスフォード大学の開発チームは、昨日、「深刻な副作用(adverse reaction)が発生した」と公表し、治験を一時中断した。その副作用の内容について調べてみたが、「公表」はされてい…

新型コロナウイルス の深い後遺症の可能性

経済と新型コロナウイルス 深い後遺症の可能性 「"With コロナ"は完全に誤り」の可能性が高まる 新型コロナウイルス を殲滅させるしか、道はない 経済と新型コロナウイルス 最初に英国政府が採用しようとして断念した「集団免疫政策」は、スェーデン政府によ…

PCR検査の「目詰まり」とはなにか?(3) ベイズ統計から導かれるPCR拡大否定の正当性

偽陰性の問題提起 " New England journal of Medicine"に載ったアメリカ研究者の論文 診断検査の2つの問題:偽陽性と偽陰性 米国における検査の品質の維持向上の仕組み:感度と特異度 無症状感染者に対する検査精度の確認実験 ベイズ理論を用いた偽陰性の議…

医者も混乱している:新型コロナウイルスの感染経路

「十分な感染対策をして(旅行にお出かけを)」という政府の掛け声を、真に受けてしまった人がたくさんいるようである。首都圏に集中していた新型コロナウイルスだが、「旅行」と称する、無症状感染者による「熱運動」によりそのエントロピーは限りなく増大…

コロナウイルスのワクチン開発(2)

現在の状況とこれからの展望 BBCの報道のまとめ 最初のワクチンはいつ頃利用可能になるのか? ワクチンはどんな年齢層でも同じように有効か? ひと月ほど前に、新型コロナウイルスのワクチン開発についてのまとめを書いた。ポイントは2つで、(1)コロナウ…

インドの感染爆発と突然変異D614Gの関係

さきほどのブログ記事で、「このところのインドにおける感染爆発が、突然変異したGと呼ばれる新型コロナウイルスと関係しているのではないか」という推論をした。 調べてみると、さっそくこの推論を裏付ける論文が次々と見つかったので驚いてしまった。こん…

突然変異"G"とはなにか?:ファクターXの正体に迫る(かも)

緩い対応でも日本の感染者/死者が少ないのはなぜか(ファクターX) 突然変異”G”とは何か? Gに関しての詳しい情報 コロナウイルス のスパイク(突起部) 突然変異D614G D614からG614への変遷 突然変異D614Gによるウイルスの性質変化 2つ目の論文 突然変異の…

科学と政策

科学の精神を持たない政治家と、政治の道へ進んだ科学者 「廃止」された専門家会議 科学と政策 本日東京で(見つかった)感染者は60人 「お前の目は死んでいる」 科学の精神を持たない政治家と、政治の道へ進んだ科学者 政治家や経営者が科学の精神をもたな…

無症状感染者の抗体は長持ちしない?

「新型コロナウイルス に感染者した人の抗体が消滅してしまう」という報道 Nature medicineの論文 論文の骨子 Acute phase(急変期?)のIgG抗体濃度 Convalescent phase(回復期)のIgG抗体濃度 IgG抗体の減少が意味すること 集団免疫や免疫パスポートはうま…

新型コロナウイルス に効く薬をオックスフォード大学が報告:dexamethasoneと remdesivirの比較

「デクサメサソーン(デキサメタゾン)」とはどんな薬か? サイトカインストームとは Dexamethasoneの効能 レムデシビルはどうなった? レムデシビルとは 結論 「デクサメサソーン(デキサメタゾン)」とはどんな薬か? BBCの報道によると、英国のオックスフ…

わが故郷、豊橋で14年ぶりに狂犬病の死者が...

わが故郷、豊橋で14年ぶりとなる狂犬病による死者がでたという報道を見た。 もう100年以上、日本では狂犬病など発生していないと思っていただけに、なかなかのショックである. www.asahi.com 被害者は外国人ということらしい。おそらく犬の扱いが丁寧でなか…

コロナウイルスのワクチン開発

ワクチン開発レースの現況 「ウイルスは悪者か」に書いてあったこと DNAとRNAの違い ワクチンの開発が選択圧を強めてしまうかも 研究者は自前のワクチンを持っているらしい ワクチン開発レースの現況 米ABCニュースによるとアメリカのバイオ企業modernaがコ…

歯科医師たちの論文が重要だったという驚き:新型コロナウイルス感染における唾液の役割

歯科医師たちが執筆した論文の中に、非常に重要な論文が含まれていることが、昨日の調査によって判明してきた。この論文は短くて読みやすいし、よくまとめてあるので、ここに引用しておこう。 米国歯科医学研究協会発行の"Journal of Dental Research"という…

東京が「感染爆発」していない理由

日本社会は不死鳥なのか? 元寇と「神風」の関係 日本政府の失策と「神風」 うがいと手洗い、そしてマスクの文化 唾液腺にACE2が多くあるということ 唾液腺のACE2が神風になる理由 日本社会は不死鳥なのか? ここ数日の報道は、「国際的な標準から考えると、…

抗体検査の仕組み

日本の抗体検査の最初の結果 今回の検査の本当の目的 ICA(イムノクロマトグラフィー法)とはなにか コロナウイルスの場合のICA CLIA法とは何か 厚生労働省の検査結果 日本の抗体検査の最初の結果 「日本でも抗体検査が出た」という報道があったが、「ひと月…

東京の感染地区の傾向

PCRで確認された感染者の数が随分減ってきたということは、総感染者の数が平衡状態に近づいてきたということになる。これまでの感染流行を「第一波」とするならば、その特徴を分析することができる段階まで進んできたといえる。 東京の地区別(23区内)の感…

東京の「感染者数の減少」をどう捉えるか?

東京の感染流行のピークは過ぎたのか? 感染者数\(\ne \)確認された感染者数 カナダのケース 感染の中心はケベック州 感染爆発は老人ホームから始まった 感染爆発が連鎖するメカニズム 東京の場合 東京の感染流行のピークは過ぎたのか? 東京都が発表する「…

「陽性率」の意味と国際的な「使い方」

陽性率の正確な定義 マラリアの場合 新型コロナウイルスでの PCR検査の場合 CasesとSamplesの違い? 統計学の用語か? 東京都の発表の仕方 国際的な「陽性率」の使用法/定義の確認 日本の陽性率 東京の最近の陽性率 陽性率の正確な定義 日本のような体制の…

SIRモデルの練習

せっかくJavaScriptが使えるようになったのだから、なにか計算をさせてみたい。何が良いだろうか?と題材を探していたろころ、感染症の蔓延を記述する古典的なモデルがあることを知った。SIRモデルというそうだ。(英語では、"Compartment model of epdemiolo…

東京の感染者数の解釈

東京の感染者は4月17日に最大値201人/日を記録して以来、今週はそれより少ないところで推移している。 -------------------------------------------------- 日付 4/18 4/19 4/20 4/21 4/22 4/23 感染者数 181 107 102 123 132 134 -----------------------…

"Contagion"を観た...

ABCnewsを観ていると、Bill Gates夫妻のインタビューが特集で放映されていた。なぜだろう、と思ったら、彼らは随分前から感染症の危機から人類を救うための基金を設立していたのだった!2015年にはTEDで講演している:このときは「We are not ready」 とのこ…

「感染爆発が始まった」とみなす

長い間警戒してきた「1日の死者が10人を超える」日がついにやってきた。 最初に超えたのは4/10で12人、翌日4/11が11人、週末に一旦7人、5人と下がったが、昨日、今日と18人、17人と跳ね上がった。感染爆発が起き、医療崩壊が発生した中国や欧州、それにア…

PCR検査の「目詰まり」とはなにか?

PCR検査数が期待通りに増えないことに、国民の多くは苛立ちを感じ続けている。話によると、総理大臣ですらそう感じているという酷さである。非常事態宣言の数日前に、総理大臣は「1日2万件の検査ができる状態を目指す」と言った。厚生労働省の発表で確認す…

日赤医療センターで感染者発生

渋谷区の日赤医療センターに電話がかかりにくい状態が1週間以上続いていたという情報を聞いていた。やっと出た電話受付の人が「コロナウイルス で大変な状況になっていて...」と吐露したというので、心配に思っていた。昨日このブログで取り上げた政府公表…

フランスが感染爆発してしまった:後で来るほど危ないのか?

イタリアとスペインの感染爆発は急なことだったし、その勢いは物凄かった。それに比べて、フランスはよくなっていると思ってマークから外していた。イタリアがまずピークに達し、1日の死者が千人に肉薄した(971人)。その直後にスペインがピークに達し、やは…

新型コロナウイルスの感染経路の考察:ウイルスの残存時間

新型コロナウイルスの感染力は非常に高い。しかし、それは絶望的な高さではなく、人間の不注意によるものが大きい。しかし、ここがまさに盲点だ。つまり、習慣はすぐには変えられないということだ。目をこすったり、口元に手を当てたり、鼻をほじくったり、…

日本の感染爆発はいつからか?

水面下の感染蔓延の兆候(腐海の森の菌糸の広がり) 感染爆発の定義 Plateau regionが終わるタイミングの見極め 水面下の感染蔓延の兆候(腐海の森の菌糸の広がり) 東京や大阪での感染者の激増をみれば、今や我々が問うべき質問は「日本で感染爆発は発生す…

中国の久しぶりの状況:なかなか「収束」しない...

中国は感染流行がひと段落し、「終息」したと中国政府は宣言している。人々の中には数週間前から、街に繰り出し今までの鬱憤を晴らしているという報道もみた。もちろん、こういう「迂闊な人々」を冷ややかな目でみている中国人もいて、さすがに中国は深いし…

世田谷区の感染場所の分析(もどき)

世田谷区の感染発生場所はどのあたりか? 給田の場合(老人ホーム) 上馬の場合(スーパーマーケット) 残りの70人以上の感染者は? 世田谷区の感染発生場所はどのあたりか? このブログでのこれまでの分析によれば、世田谷区はグループB(都心/繁華街系)…